ドメーヌ・ド・シュヴァリエ

マエストロ(醸造家)エダンジュさんの醸す正統派ボルドー、どこからみてもグラン・ヴァンの偉大さを持つ、精密な唯一無二なワインは、伝統の中にも新しいものを取り入れ進化し続けることでドメーヌ・ド・シュヴァリエとわかる味わいが生まれています。

噂の2018年ヴィンテージ、その素晴らしさと身に染みる言葉

ドメーヌ・ド・シュヴァリエの赤ワインは新樽率50%で造られています。エダンジュさんが熟成中のワインを新樽と1年樽から少しずつ抜き取り、グラスの中で将来でき上がる新樽率50%のワインにして試飲させてくださいました。

明るく瑞々しさ果実味、滑らかで優雅な渋みがワインによく溶け込み、思わずため息が出くほどの出来栄えでした。       「良いワインを造るためには良いブドウが必要であり、その良いブドウをつくるには、良いテロワールと人間の努力から生まれる」とは案内してくれたエダンジュさんの言葉です。

同じような言葉を多くの生産者から伺いますが、生産者の凄い努力から生まれている銘醸造ワイン、本当に頭が下がります。

赤と白、別々の熟成庫

2019年の果汁がはいいた入った樽はちょうどデブルバージュの最中でした。

不純物を取り除いた樽ではゆっくり発酵が始まり、耳をすませば樽の中でプチプチ、酵母が動きアルコール醗酵している音が聞こえてきます。ワインへなるために動き出しています。

この“デブルバージュ”と呼ばれる作業は白ワインで行われ、酵母が動き出さないように室温を下げた環境で圧搾した果汁を醸造容器に入れて不純物を沈殿させます。その後、澄んだ果汁のみを発酵させていきます。

通常デブルバージュは管理しやすいステンレスタンクで行われるのが一般的ですが、ドメーヌ・ド・シュヴァリエでは敢えて手間のかかる小さな木樽1つずつで行っています。畑を細分化し、小さい区画ごとにブドウを収穫して醸造しているからこそ1樽ごとに仕込みができるのです。妥協を許さず、手間をかけてワイン造りが行われていることが良くわかる光景でした。これがボルドーを代表する偉大な白ワインが生まれる秘訣なのかもしれません。

畑が森に囲まれる特別なテロワールから生まれる唯一無二の長熟なワイン。

 

100ヘクタールの敷地には、赤ブドウ用に44ヘクタール、白ブドウへは6ヘクタールに植えられています。作付け比率は、赤ブドウのカベルネ・ソーヴィニヨン61%、メルロ28%、プティ・ヴェルド9%(増やしている)、カベルネ・フラン2%。白ブドウはソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%になっています。

畑の大きな特徴は森に囲まれている独特な環境です。この森があるために空気の循環が少なくなり、春先は霜が降りやすい大きなデメリットがありますが、ブドウの生育には温室効果があり、ブドウの成熟度を高めています。そのため長期熟成を可能とする精妙で緻密な構造が生まれるのでしょう。

長期熟成を可能とする芯の強さと深み、そして精妙で繊細を持ったストイックな赤ワイン、機関車やマラソン選手のようなイメージ

新鮮な柑橘の純粋な風味が鮮烈で美しい酸味とミネラルが弾ける、洗練した優美な白ワイン、ボルドーブラン(白ワイン)の理想形

ドメーヌ・ド・シュヴァリエの赤・白ともに30年はゆうに熟成させる能力を誇り、偉大なヴィンテージでは50年もの間発展し続ける力を誇ります。

 

ドメーヌ・ド・シュヴァリエのワインはこちら