ソムリエ・エクセレンスがつくる男飯とワインのペアリング さばフィレのパスタとバンドールの白ワイン
てつみさんのお取り寄せフードの中にエクストラバージンオイル漬けの さばフィレ を発見。
これがそのまま食べても美味しい塩加減といいますか、エクストラバージンオイルのおかげといいますか、絶妙なサバです。
そこでソムリエ・エクセレンス得意の男飯パスタにしてみました。
アーリオ・オーリオベース、少し爽やかさを出したかったので仕上げにパセリ(イタリアンパセリではなく普通のパセリ)のみじん切りを和えました。
そして野菜のココット蒸しで残っていた汁、素材から溶け出したブイヨンが勿体ないので加えています。
これが心地よい潮みの鯖フィレとともに、パスタをやさしい味わいに仕上げているようでした。
いつもはてつみさんの料理を作っているところから素材や調理法を見てワインの風味を想像、ペアリングワインを決めていました。
しかし今回は自分で作る 男飯 、飲みたいワインを決めてから料理をつくります。
ワインの味がわかっているから簡単じゃん?!なんて思われるかもしれませんが、これが意外と難しいんです。
美味しい料理をつくりたい、どうしても色々味を足したくなって、これがワインと合わなくなってしまうことがあります。
家庭料理では引いて味が少ない方がワインの香りと味わいが料理の美味しさ持ち上げてくれるんです。
できるだけシンプルに作り上げるのがポイントです。
さて料理です。
今日の鯖フィレのアーリオ・オーリオは子供も食べるようにペペロンチーノが入っていません。
ちょっと緩いといいますが料理の締まりが足りないような感じです。冷蔵庫にあるミニトマトを少し足して酸味で味を少し引き締めたい気分なんです。
でもこれがワインとのペアリングを考えた場合、合わないわけではないのですが、ちょっと必要のない味なんです。
ワインに十分酸味があるので、口中で交わるときをイメージしてこちらを使います。
旅気分を味わえる、ストーリーのあるペアリングを目指したい
ロゼの特集記事を書いていましたら、僕もリフレッシュしたくなりまして気持ちだけトリップです。
ワインが造らる土地に行ったような、またその土地の歴史や背景を知ったりできる、まさに旅行気分にしてくれるお酒です。
今は便利な世の中です、グーグルアースで映像を見て、ウィキペディアでキーワードを検索、いやー楽しいです。
ワインはストーリーのある飲み物です、そのため人々を惹きつけてきました。
もちろん料理にもストーリーがあり、それをシンクロさせることによって料理とワインのペアリングがいっそう深まります。
パスタをつくり、ドメーヌ・ドゥ・テールブリュンヌのバンドール・ブラン2016年を抜栓しながら、僕の妄想はこうです。
・僕はバカンスに来ている
・コートダジュール、ニース(行ったことないですが 笑)
・天気が良い昼下がり
・浜辺のレストランで穏やかな海を眺めながら、
・海のパスタと海の白ワインを楽しんでいる。
そんな楽しいシチュエーションを膨らませます。
それではプロヴァンスに行った気分で、バンドール・ブランとのペアリングいってみましょう!
ドメーヌ・ドゥ・テールブリュンヌのバンドール・ブラン2016年はワインが発展してきて複雑な香りと滑らかな口当たり、そして硬質なミネラルが引き締めるドライな味わいがあります。
プロヴァンスを連想するドライハーブ、レモンブロッサムなどの白い花、カリンや熟したグレープフルーツやオレンジのゼストのニュアンス、爽やかなレモンやパッションフルーツなどのエキゾチックなアロマと表現力豊かです。
味わいはフレッシュでドライなファーストアタックで、海エリアのワインらしい伸びのある太い酸と果実味の充実度があり、アルコールのタイトさと硬質なミネラルを背後にはっきりと感じることができます。そしてヨードのような塩みと余韻でほのかに感じられるフェノリックな苦みがワインのコクをつくっています。
料理とワインのストーリーあるペアリング
男飯さばフィレのアーリオ・オーリオは、バンドール・ブランにあわせてプロヴァンス料理の伝統的な味付けでつくっています。
プロヴァンス料理はイタリア料理の影響を大きく受けた郷土料理です。
覚えておきたいのではニンニク、オリーヴオイル、ハーブの3つ、これをベースの味付けに取り入れた料理になります。
まさにさばフィレのアーリオ・オーリオは三種の神器といえる味付けを使ったプロヴァンス風の魚料理と言っていいでしょう。
そんな料理のストーリーも話しながらパスタとバンドール・ブランを味わう、ワインって本当に楽しいですね。
ワインはあまり冷やしすぎずに14℃くらいから、もし白身魚のカルパッチョから料理のスタートがでればもう最高ですね。
みんさんの人生がワインで楽しく豊になりますように!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。