ソムリエ・エクセレンスが選ぶ今日の一本 僕にとってボルドーの白ワインの原点となったワイン
ソムリエ・エクセレンスの鐵屋竜朗です。
近年のボルドー、赤のみならずブラン(白ワイン)が本当に素晴らしい。
爽快なアロマ
果実のフレッシュさと瑞々しさ
そして 優雅さと深み
繊細でありながら充実感のある旨み、
鮮やかな明るさと透明感のある美しさ、
本当に素晴らしい白ワインが多くなりました。
そして個人的感想ですが、
柑橘のアロマ、ピュアさ、繊細さ、軽快さ、
口中での味わいの広がり方、
私たちが普段食べているフードに最も適しているワイン
抜群に良い相性と確信しています。
シャトーにお願いして(逆指名)輸入しました
このシャトー・ド・シャントグリーヴ 、実はうちのエージェントは通常の取り扱いがなく、特別にシャトーにお願いして出していただきました。
それほど欲しかった、セレクションしたかった白ワインです。
なぜシャトー・ド・シャントグリーヴ の上級キュヴェ、キュヴェ・カロリーヌにこだわっているのか。
ボルドーの白ワインの原点となったワイン
カロリーヌの1999年ヴィンテージを過去に飲んだ際の衝撃、感激を今でも忘れられません。
高価格帯のボトル以外では、それまで本当に美味しいと思うボトルに出会うことがありませんでした。妙に青臭かったり、酸味ばかり目立ってバランスが悪かったり、反対にまったりして集中力がなくぼんやりとしていたりと、白ワインはやっぱりシャルドネ(ブルゴーニュ)にはかなわないなと感じていました(若かったです)
でも、このワインに出会い考えが変わりました。
実際に自分で輸入したボトルを味わってみて、やはり抜群にいいですよ。
思わずニヤニヤ、しちゃうくらい。
この2ヴィンテージ、天候が違うので大きくキャラクターが違って仕上がっています。この両者の飲み比べは、ヴィンテージにこだわるワインの奥深さを私たちに教えてくれます。
今回、わざわざシャトーにお願いして(逆指名)輸入した甲斐がありました。
ワインの充実度(飲みごたえ)
シャトー・ド・シャントグリーヴ キュヴェ・カロリーヌ 2017年
1999年の味わいは2017年に近いです。太陽を良く浴びたような、ワインだけでも美味しく楽しめる 果実の充実感 とマイルドな酸味があります。
シャトー・ド・シャントグリーヴ キュヴェ・カロリーヌ 2016年
対して2016年は 膨らむ酸味とミネラル感 、そのため香りや味わいには鮮やかな輝きがあります。そして口中での伸びていく余韻と気持ちが良いほどの抜け感があります。食事とペアリングさせてのボトルだと思います。
味わいの充実感といっても、ブドウからの果実味の濃さだけではなく、大地からくる酸味とミネラリティの充実感があります。