ソムリエ・エクセレンスが選ぶ今日の一本 シャトー・ヴァランドロー ブラン 2015年
ソムリエ・エクセレンスの鐵屋竜朗です。
初回に自社輸入した44アイテムのワイン、セレクションのポイントは簡単です。
日本のフードに寄り添うボルドーワイン です。
普段の食生活、家庭料理であったりレストランであったりと、日本の食文化にマッチするワインになります。
日本は島国であり、どこか潮みを感じる風味を持ったワイン、海を連想するワインを意識してセレクションしています。
大きな川が流れ、海に近いボルドーはまさにうってつけの産地だと思っています。
その中でも日本のフードに合う生産者やヴィンテージに拘りました。
日本の “食” にマッチする生産者のワイン
日本の料理に寄り添うヴィンテージのワイン
さらにボトルのコンディションにも拘り、
市場で流通しているボトルではなく、
直接生産者から出荷してもらう最高品質のボトル、
ex-chateau (シャトー出し)ボトル
を温度管理のもと、
航空便を使い最短経路・最短時間で輸入しました。
近年のボルドーブラン(白ワイン)、本当に素晴らしい。
フレッシュ、鮮やさで輝きのある柑橘のアロマ、
清涼感あるハーブ、優雅なバニラ、
きめ細やかな旨みを持ち、酸味とミネラリティの緻密さ、
少し下がるように広がる味わいの重心、
私たちが普段食べているフードに最も適しているワイン
ではないかと確信しています。
今日は “今” のボルドーブラン、
その最先端をいくボトルをご紹介いたします。
今のボルドーブランは日本の食事に調和する緻密さをもっています。
それはワインを構成する色々な要素に、
きめ細やかな “質感(テクスチャー)” があるからです。
果実味の豊富 を美しく引き締める、
酸味の質 、ミネラリティの質、アルコールの質 などです。
さらには旨みの潜む 苦み(ビター感)の質 が違います。
シャトー・ヴァランドロー ブランの2015年は、
潜在アルコール 15.5%vol を持ちながらも
全く重苦しさやがありません。
アルコールの質が違うのです。
そのため豊富な果実味とともに
ワインの充実した旨みを醸し出しています。
味わい深いコクに隠れるビター感が上質なのです。
名だたるボルドーブランの中でも並外れた存在であり、
ずば抜けているボトルだと思います。
これはもう迷わずに飲むっきゃありません。
魚の生臭みすら受け止めるだけの懐の深さがあります。