ロゼワイン・・・って

「赤でもなく白でもなく、なんか中途半端なワインですか。」

「飲みやすい安いワインですか。」

「甘口のワインですか。」

「正直、美味しいと思ったことがありません。」

 

なんて、言葉をよく耳にしたりします。

ちょっと、いろいろ言いたいことがありますね笑。

世界ではトレンドとなっているロゼワインの魅力をソムリエ・エクセレンスが語ります。

 

 

ロゼカラーは体や心を満たしたい時の色、元気になる色

 

ロゼは色合いや見た目が重要なワイン です。

そうロゼカラー、これが一番大事なポイントです。

多くのワインで透き通る透明なボトルが使われ、造り手はその美しい色合いからまず楽しんでもらいたいと表現しています。

また飲み手も色からくる第一印象(ワインの雰囲気)から購入の決め手となったりします。

色合いの違いだけで印象が変わってしまうことは、白ワインや赤ワインにはないところです。

 

女性の方は自分を表現されるリップ、チーク、アイシャドーにピンク(ロゼ)カラーを多くお持ちではないでしょうか。

ロゼカラーは体や心を満たしたい時の色、元気になる色と言われ、女性にとってなくてはならないカラーではないかと思います。

その微妙な色合いで自分のテンションも周りの印象も大きく変わります。

美しいロゼ色のワインは↑あがるアイテムなのです。

 

大切な色合いを決めるロゼワインのつくり方(製法)

では、その大切なロゼワインの色合いを決める製法の違いについてお話しします。

まずは色合いの違いを確認しましょう。

淡い方から赤みが強くなる順に、

オニオンピール(玉ねぎ色) < サーモン < ローズペタル < ラズベリー < チェリー

と表現していきます。

 

色合いを確認したところで、今度は製法をチェック。つくり方からフリーラン、マセレーション、赤ワインと白ワインのブレンドの3つに分けられます

フリーラン→透明感のある繊細なロゼワイン

赤(グリ系)ブドウを絞ったジュース(ブドウを破砕・潰した時に果皮から溶け出す赤みでロゼ色に仕上がる)を発酵させたもの(白ワインのようなつくり方)

色合いは淡くエレガントな印象があり、サーモンピンクやローズペタル(バラの花びら)色に仕上がります。

マセレーション→渋みやほろ苦さを兼ね備える力強いロゼワイン

果皮や種を分けずに一緒にした醪の状態でジュースに赤みが溶け出すを待つ製法(醸しまで赤ワインのようなつくり方)

ラズベリーやチェリーなど、果皮と一緒に漬けている時間が長くなるほど赤みが強くなっていきます。

赤ワインを醸造する際に一部のジュースを抜き取(セニエ法)って造るロゼワインもあります。

赤ワインと白ワインのブレンド→繊細タイプから力強いタイプまで様々

赤ワインと色ワイン別々に醸造して最後にブレンドしてロゼ色に仕上げます。

全ての色合いができます。シャンパーニュをが代表的な産地ですが、この混ぜてつくるタイプのクオリティワインは少ないです。

 

使われるブドウ品種の違いや気候・テロワールの違いだけではなく、ロゼワインの場合は製法の違いで色合いや味わい(渋みのニュアンス)が変わってきます。

好みのタイプを探してみるのもロゼワインの楽しみ方の一つです。

 

ロゼワインの魅力

 

ロゼワイン最大の生産地はフランスのプロヴァンス地方になります。

中心地のマルセイユはフランス最大の港湾都市であり、約85万人の人口は市町村単位でパリに次ぐ第二位の大都市。そしてニースやカンヌなど有数のリゾート地を抱えて、これらの町で消費されるワインとしてプロヴァンス・ロゼが有名です。

いつもと違う場所で、体や心を癒したい、元気になりたい時のアイテムとして白や赤ではなく、色合いから元気になるロゼが好まれて飲まれているのです。

美しいロゼカラーのワインは気分をあげて余暇を充実させる、人生を楽しむワインとして魅力にあふれています。

 

 

楽しむシチュエーション

 

色合いがもっとも美しく見える時間帯、天気の良い日、休日の昼下がりの午後に楽しみたいです。

浜辺など海に近いレストランのテラス席で、もしくは野外のピクニックでも良いです。

とにかく開放的な空間でリラックスして楽しむのが最適です。ご家庭なら窓のそばにソファーとテーブルを、もちろんバルコニーでもいいです。

アイスクーラーで十分にボトルを冷やしてください。グラスが結露するくらいの温度差があると素敵です。冷やし目12℃くらいからで。

 

 

 

ソムリエ・エクセレンスいち推しのロゼワイン

バンドール・ロゼ 2018年 ドメーヌ・デュ・テールブリュンヌ

プロヴァンス地方、特にバンドールのロゼは本格派です。

滑らかで緻密な構成力があり、後味に潮みをも感じることからも、日本のフードにぴったりきます。

世界中でロゼワインはつくられていますが、これは指標となるボトルと言えます。

ドメーヌ・デュ・テールブリュンヌではオーガニック認証のブドウを使いセンスあふれる味わいです、これをセレクションせずにはいられません。

 

スパイスの香りとコクのある上質な渋みが溶け込んでいます。

お肉料理が良いです、鶏肉や豚肉を使ったローストにハーブ(プロヴァンサル)が最適です。ぜひレモンの絞ってくださいね。

スペイン料理ですがパエリアとも好相性です。シーフードでもお肉でもいけます。

 

またやはり、サーモンピンクの色合いのボトルもとても美しく、視覚的にも女性の元気を応援してくれそうなのでセレクションに加えています。

 

 

 

ソムリエ・エクセレンスいち推しのロゼ・シャンパーニュ

シャンパーニュ ロゼ エディション・リミテ ブリュット S.A. ティエノ

ティエノのロゼ・シャンパーニュをセレクションいている理由は「エレガンス」です。

シャルドネの気品ある酸味、ピノ・ノワールの優美さときめ細やかな渋み(コク)、ムニエのジューシーな果実味、3品種を使った見事なバランスです。

ロゼとは思えない上質さ・美しさを持ち、繊細で優美な旨みが溢れ出します。

きめ細やかな気泡の心地よい舌触り、赤い果実がもたらす爽やかさ、そして上質な酸味は仄かに感じるほろ苦さ(コク)とともに余韻長く堪能できます。

 

料理とのペアリング記事はこちらから、

ローストビーフとパプリカに寄り添うほろ苦みが絶妙です。

ご参考ににしてください。

ローストビーフのマリネ仕立てとワインのペアリング

ロゼ・シャンパーニュはブルゴーニュグラスを使ってみると、口当たりの滑らかさが強調されます。

また口中いっぱいに広がる充実した旨み、味わいの感じ方が大きく変わってきます、料理に合わせてぜひ試してみてください。

 

美しいカラーのロゼワインで気分をあげて、みんさんの人生がワインで楽しく豊になりますように!

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ではまた。