マヌエル・マリナッチ(Manuel Marinacci)
イタリア/ピエモンテ州
◆造り手の魅力◆
醸造所は、トリュフの名産地アルバ村の郊外サン・ロッコ・セノ・デルヴィオ村にひっそりと佇んでいます。
ワイン畑はわずか4ヘクタールの広さで、この地域の西端にあるロッケ・マッサルーポにあります。
2004年に醸造を始めてから2017年のヴィンテージまで、マヌエルはワインのラベルに畑の名前を書いたことはありませんでした。
しかし今日では畑(テロワール)の特徴への関心が高まっているため、ラベルにブドウ畑の名前を記載するようになりました。
ロッケ・ マッサルーポの区画 は、粘土と石灰岩が層状に重なったもろい泥灰岩でできていますが、他の場所よりも砂岩は少ないです。
マヌエルの畑の斜面は急勾配で南向きです。近くの小川に沿って吹き渡るそよ風によって常に風通しがよくなっています。
マヌエル・マリナッチはネッビオーロの美味しさをピュアに表現しています。
伝統的な手法で醸造を行っています。ワイン造りは非常にシンプルですが職人技のセンスが必要です。
バリック(小さな木樽)を使わず、セメントまたはグラスファイバーで発酵させ、スラヴォニア産樫の太樽で2年間熟成させます。
そしてマヌエルさんではボトルでさらに 1 年間以上熟成させます。通常のバルバレスコよりも熟成期間が長くリリースが遅くなっています。
そのバルバレスコは例年わずか5000本ほどしか瓶詰めされていません。
商品説明
◆味わいの魅力◆
グラスに注ぐと高級な薔薇を思わせる真紅の美しいカラーが映えます。
その赤やガーネットの深みのある色合いを見ているだけで嬉しくなります。
そしてグラスの淵をゆっくりと落ちてゆく粘性の高い液体はとても濃密です。ワインが逞しく強く凝縮していることが伺えます。
それはまさにマヌエル・マリナッチのバルバレスコ ロッケ・マッサルーポの 2017年が並のワインではない事を教えてくれているようです。
香りがまた素晴らしいです。うっとりする甘い香りは赤いチェリーやベリーを想います。
リキュールに漬けた赤い果実の濃厚な香りにダージリンティーや甘いスパイスが華やぎ鮮烈です。
そして時間とともに変化するワインのブーケが非常に複雑で、嬉しくなる素晴しい香りが長く愉しめます。
口当たりが良く、口いっぱいに広がる豊かな赤い果実の美味しさに、花の香りやスパイス風味が充実した旨味を奏でています。
さらに凄いことは、上質なで豊富な渋みと味わいの濃厚さの上に「さわやかな酸味」があることです。
この酸味がワインに美しさを醸し出し、ワインに大きなスケールを与えています。
バルバレスコ ロッケ・マッサルーポ は長期の熟成を約束したネッビオーロの偉大なワインです。
2017年のボトルですが、フレッシュで活気に溢れていて若さがあります。
ブルゴーニュ型の大きなグラスに多めに注ぎ、ワインから立ち上がってくる香りと味わいをゆっくりとお愉しみください。
豊富な渋みが持ち味です。噛み締めて美味しい赤身肉、ローストビーフがお奨めです。
もちろんご当地の郷土料理、煮込み料理のストラコットとは申し分ありません。
【ワインの美味しく飲むポイント】
ネッビオーロのワインは冷えると良さが出ません。
寒い時期ですが暖房のかかった室温20℃でなじませて高めの温度でお召し上がりください。