今日の一本はコルクのカビ臭や抜栓時のボロボロに悩まないワインです。
ワインの栓（クロージャー）の種類は、天然コルク、天然コルクを破砕し粒を加工して作られるコルク、合成コルク（樹脂）、
スクリューキャップ（金属）、ガラス栓などでしょうか。
天然コルク
ワインを開けるとよく見かける栓で、天然素材のコルク樫の木の皮を使って作られているものです。
ポルトガルでの生産量が多く、樹齢25年以上の樹から約10-15年おきに皮を剥いでくり抜いてつくられています。
中でも注目のNDtech（NDテック）は生産工程にあるコルクを1個ずつふるいにかけ、
スクロマトグラフの検査を数秒間で行い良質なコルクを選別しています。
天然コルクを破砕し粒を加工して作られるコルク
文字の通り天然コルクを破砕し、洗浄と消毒した粒を加工して作られるコルク。
今回ご紹介するDIAM（ディアム）コルクがこれです。
高品質でソムリエエクセレンスも開栓時に思わずにっこりしてしまうコルクです。
合成コルク（樹脂）
Nomacorc（ノマコルク）が代表的で、安価でありコルクトラブルがないこと魅力です。
しかし開栓時に、どうして安いワインに思えてしまう偏見もあります。
スクリューキャップ（金属）
ニュージーランド（99％がスクリューキャップ）で普及が進んでいます。
Stelvin（ステルヴァン）が有名で、“スクリューキャップ＝完全密閉”というものだけではなく、コルク栓のように酸素の透過率が異なるタイプが研究され作られています。すでに実用されていてキャプに透過率が書かれています。
官能検査ではコルク栓よりも安定してフレッシュな状態で熟成するという研究結果もでています。
Stelvinは、DIAM、NDtechと並んで注目の栓となっています。
ガラス栓
Vino-Lok（ヴィノ・ロック）、まず見た目がお洒落。しかも開けやすく便利で新しいスタイルの栓です。
ZORK（ゾーク）栓
ソムリエ協会のサービス実技（シニアの３次試験）で出題される話題の栓です。
現在はほとんどがスパークリングワインで採用されています。
プラスチック製で開栓時には器具を必要としません。また開けた栓はプッシュ式でスパークリングワインですが再度密閉できる優れた機能を持つ栓です。
DIAM（ディアム）コルクとは
DIAMは天然コルクを破砕して、高圧力下の二酸化炭素で処理して圧縮成形して作られています。
破砕コルクの密度により品質補償期間が異なり、DIAM2（２年）、DIAM3（３年）、DIAM5（５年）、DIAM10（１０年）、DIAM30（３０年）があります。
DIAMの強み
長年、生産者は従来の天然コルク栓によるワインへの汚染に悩まされてきました。
コルクに潜んだ細菌や消毒に用いられる塩素によって発生するトリクロロアニソール（TCA）という物質で、
ブショネと呼ばれる“カビ臭”などのオフフレーバーの原因とされている。
そのコルク臭を防ぐだけではなく、さらには酸素の透過率を低減することによって、安定的に長期熟成させることが可能になり、
酸化に弱い白ワインの栓として注目を浴びるようになりました。酸素の流入量が均一なので熟成による瓶差が少ないことはありがたい。
当店お奨め、最高品質DIAM30を使うワインはこちらから
最低30年間の熟成を保証する最高級品のDIAMコルクです。
ということは当然、造り手もワインに自信があり長期熟成を期待しているボトルに違いありません。
私たちも“高級ワインは天然コルク栓”のイメージからの脱却する時代が来ている。
フレッシュ感を楽しむワインにはStelvinがよさそうだし、白ワインにはDIAMがいいかもしれない。
NDテックは熟成させるワインに向いていそうです。
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